X線回折装置(XRD)

X-Ray Diffractometer

電解質膜、電極触媒など燃料電池を構成する結晶性材料の構造の分析できる。

用 途

結晶性固体材料の結晶構造の解析、定性・定量分析、結晶子径の評価

原 理

結晶構造を含む試料にX線を照射すると、特定の角度に強く散乱する(回折X線)。 この角度や強度は物質固有の結晶構造によって決まる。

 

装 置

特 長

・混合物でも各成分を同定できる
・試料を様々な環境に置くことが可能
→様々な燃料電池材料の結晶構造情報を取得できる。

仕 様

X線源:Cu Kα
最大定格出力:3 kW
2θ測角範囲:3-162°
最小ステップ角度:0.0001°
検出器:高速1次元X線検出器

活用事例

Pt/C触媒の熱処理前後の比較

MEAのX線回折パターン( OCV試験前後)

MEAの電解質膜の結晶・アモルファス構造と電極触媒の白金担持カーボンのカーボン粒子と白金微粒子の構造を非破壊で解析できる。